１０分でわかる相続発生後の手続きと相続人が行うこと
弊社の事務所のある中野区も意外と高齢化が進んでいます。
誰も４０歳以上になれば一度は経験する相続について今日はお話しします。
相続発生後はあわただしい手続きが続きます。今日は重要な手続きについて期限とともにまとめました。
また他の専門家に代行を依頼できる分野とできない分野について短時間で理解できるように概要をわかりやすくお話しします。
死亡したら医師に連絡診断書
病院の場合は問題ありませんが、自宅の場合かかりつけの医師に連絡し死亡診断書を書いていただくことが必要です。
事件性あり警察と消防に通報
事件性がある場合は警察と消防に通報しましょう。
死亡届の提出
死亡した日または死亡を知った日から７日以内に医師の死亡診断書を添付して被相続人の本籍地または亡くなった場所、届出人の住所地の市区町村長に提出します。
火葬許可所の受領
死亡届が受理されると火葬許可証が発行されます。
この業務は葬儀屋さんが代行してくれると思います。
年金や健康保険の停止手続き
年金や健康保険の停止手続きも必要です。
遺言書の確認・相続財産調査
相続財産を速やかに調査します。
この点は早めに専門家に相談して行うのがいいでしょう。
遺言者も発見しても触ってはいけません、家庭裁判所の手続きが必要です。
公正証書遺言は必要ありません。
目的は相続放棄の判断と遺産分割協議開始の準備です。
相続放棄手続き
被相続人に借金が多いか多い可能性がある場合には、相続放棄するほうが賢明です。
期限は相続発生を知った日から３か月以内です。
相続放棄手続き書類準備に時間がかかるので注意
相続放棄は時間が決められて遅れることができません。
早めに決断し、専門家に依頼しましょう。
被相続人の所得税の申告
亡くなった年の１月１日からなくなった日までの所得を申告します。
４か月以内です。
自分でできないようでしたら、早めに専門家に相談しましょう。
遺産分割協議
早めに始めることが重要です。
意外と時間がかかります。
相続人間で行いますが、各相続人に専門知識がないと混乱し感情論となりやすいのが注意点です。
円満な遺産分割協議のためには事前の準備と運営にポイントがあります。
事前に問題になりやすいところを把握して、相続人の方が理解得やすいような運営が重要です。
遺産分割の決定 遺産分割協議書によって各種手続き
相続人の全員の合意で作成する遺産分割協議書に基づいて
各種手続きを行います。
金融機関の手続き、資産管理の委託先の手続きなどです。
納税資金準備
不動産の売却などです。
準備に時間がかかりますので、早めにスタートしましょう。
土地の場合は測量だけでも最短でも３か月から４か月かかります。
相続税の申告、現金一括納付
相続開始から１０か月以内です。
意外と早いです。
まとめ
相続が開始するとあわただしくなります。
相続人しかできないこと他の専門家に依頼できること、準備に長時間かかることなどに分けて準備することが重要です。
平成31年4月26日
中野区新井２－２－１松本ビル２階
不動産コンサルタント
森本和彦
