会社経営者の相続財産は売却できない株式だから問題
日本の会社の95%以上は非上場の会社です。その大半は中小の同族会社です。
同族会社はオーナーつまり大株主が社長のケースが大半なので
同族会社のオーナーが死亡すると、会社の株式を相続人間で分割することとなります。
一般の家族と大きく異なり様々な問題が発生します。
今日はこの問題について整理してみましょう。
株式の遺産分割で会社支配権も分散 親族問題お金問題
会社の株式は会社の支配権です。何も対策しなければ株式が分割されます。つまり会社支配権が分割されます。
後継社長は株式保有数が少ない社長 決定権のない社長
会社の支配権は株式保有数で決まります。
社長が保有する株式割合が少ないと重要な決定ができなくなります。
相続税どうする問題 お金の問題
非上場の同族会社の株式は、相続財産として相続税の対象ですが
実際には現金化できませんので、相続税の支払いができません。
会社の社長は一人だけ、他の相続人との財産分けどうする 親族間問題
遺産分割で大株主が会社経営できる? 経営能力
会社は経営して利益を出してこそ財産です。経営できるかが大問題です。
従業員との関係、取引先との関係、金融機関との関係いろいろ総合的な対応能力が求められます。
この総合的な諸問題対策を一つ一つ解決していくのが会社後継対策相続対策です。
何回かに分けて一つ一つ問題点を検討していきたいと思います。
令和元年11月10日
中野区新井2-2-1松本ビル2階
相続診断士・不動産コンサルタント
森本和彦