中野区杉並区初心者でもわかる安心の老後のための遺言の仕組み
５０歳を過ぎると遺言の話題が多くなります。遺言がなくて困ったなどの話もよく出てきます。心配の種をなくし夢を実現する楽しく人生を過ごしましょう。民法改正も行われ一部施行が始まりました。しかしこれは落とし穴もありますので法律を勉強されたことのない方でもわかりやすく簡単にお話しします。
総合的理解が重要
よく法律だけの表面的知識の方がいますが、あまり実生活では使えません。誤解のもとです。
本来法律ができるのは、実生活の問題を解決するための決まりです。
法律も税制も不動産も本来の仕組みを総合的に理解し充実した人生や円満な家族生活のために使いこなすことが重要です。
遺言の仕組み
遺言の仕組みの基本は、財産の所有者の自由な意思の尊重です。
民法の法定相続分などの規定より優先されます。
遺言の限界
しかし遺言は相続人全員の合意があれば、遺言と異なる内容を決定してよいこととなっています。
また遺言で決めても、法律上実行できないことがあります。
これが遺留分です。遺留分は相続人が最低限配分を受ける権利です。
注意点
本来なら自由に広告の裏に自由に書けばいいはずですが、世の中悪い人がいますので、様々な安全策を行っています。
これが法律的条件です。今条件を満たさないと有効な遺言となりません。
遺言できる人
１５歳以上の意思能力がある人ならだれでもできます。
この場合法定代理人の同意は必要ありません。
意思能力が弱まっている法定後見制度を利用している被保佐人も被補助人も保佐人や補助人の同意なくしてできます。
有効な遺言の形式
３つの方式があります。
自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言です。
このほかに特殊なものもありますが、一般的にはこの３つで十分かと思います。
自筆証書遺言
これは自分で書いて、自分で保管簡単ですね。
証人もいりません。
生きているうちは家族にも秘密にできますね。
余計な波風立てたくない人にはいいでしょう。
自筆証書遺言の重要な要件
全文自分で全文書くことが重要です。日付、氏名も自分で書かないといけません。印鑑を押します。
自筆証書遺言の問題点
有効かどうか？誰も事前に確認できません。また本物かどうか？
最新のものかどうか？が問題になりやすいのが特徴です。
遺言は日付が新しいものが有効です。この日付を誰が証明するかです。
保管と相続発生時に相続人に発見されるかの問題点があります。
公正証書遺言
一番一般的には安全な方式です。私も公証役場は以前よく行きましたが一般の方には信頼性が高いですね。
公正証書遺言の重要条件
証人が２人以上が必要です。公証人が確認する点です。
遺言者の遺言内容を公証人が書きとり、遺言者や証人に読み聞かせまたは閲覧させ確認します。
遺言者・証人が遺言内容に間違いないことを確認し、署名捺印します。
遺言者が署名捺印できない場合は、公証人がその理由を書いて署名に代えられます。
公正証書遺言のデメリット
公証人と証人に遺言内容を知られてしまいます。
公正証書遺言のメリット
遺言の保管を公証役場が行ってくれ相続の際遺言の検索が可能です。
秘密証書遺言
自筆証書遺言と公正証書遺言の中間のような制度です。
自分で書いて証人２人と公証役場で確認する制度です。
遺言は自分で書いて封をします。ここまでは自筆証書遺言と同じです。
この封書を２人の証人とともに公証人に確認いただき、日付署名捺印していただきます。
秘密証書遺言のメリットとデメリット
デメリットは、遺言内容の有効性はだれも確認していません。
また遺言の存在は証人や公証人に知られてしまいます。
重要なことは遺言制度を使って人生の夢実現
法律制度も、税制度も、不動産も単なるものです。重要なことは
所有者の方が人生の夢を実現することです。
平成31年4月19日
中野区新井２－２－１松本ビル２階
不動産コンサルタント
森本和彦
