相続は会社の株式と不動産でややこしくなる
相続関係で問題となるのは、相続によって人間関係が変わるからです。民法の相続関係の条文の通り、相続は死亡によって開始する。
さてこの意味は分かりやすく通訳するとどういう意味でしょうか?
法律はわかりやすく通訳すると理解しやすい
法律は本来国民誰でも使う物ですが、作成者が法律に詳しい人であるため、理解力がない人を想定していません。
また法律はすべての場合に適用するため、個別のことについてわかりやすく書けない事情もあるでしょう。
現実の問題から条文を通訳すると
会社の場合は、株主の死亡によって相続は開始する。
会社の株主の所有する株券の所有は相続人となるということです。
人間関係が全く変わるです。
中小企業の社長にとっては大きな影響
中小企業の株主は、最初は仲の良い親族、友達が大半です。しかし相続でこの人間関係はなくなります。
会社への発言権が、人間関係のない人へ移動する。
時代は変わった
会社は株主のものです。
昭和時代の日本は元気な、活力ある会社の環境でした。
株式は持ち合いです。
昭和時代の終わりから開国がアメリカなどの国から迫られ社長をはじめとする経営陣や、社員のものでなくなりました。
会社の相続の場合は、相続対策は株主対策と現金が重要
これと同じことが相続で発生します。相続人にとっては相続した株は、現金でしかありません。
ある日突然会社に要求がも十分ありうる
相続とは今までの人間関係が、突然通じなくなる。
ある日突然金銭の要求が・・・・・
高齢化社会相続前に株主の認知症、実質引退で株主環境が変化
今急速な高齢化で、相続前に怖いのは認知症など高齢での引退で
実質上人間関係が相続人に代わることです。
議決が怪しくなります。
不動産も同様でしす。共有が怖い、私道が怖い
不動産も相続など人間関係の変化で、大きな影響を受けます。
最も怖いのは持ち分を複数人が持つ共有です。
相続開始で通常遺産共有となります。
不動産、会社の相続対策は早ければ早いほど良い
人間は一寸先は闇です。これはよく使う言葉です。
常在戦場という心境です。
いつも備えておくことが大切です。
相続対策は元気なうちが理想
相続対策は人間関係の調整で行うものが大半で親の影響力が大きいほうが成功しやすいのが現実でしょう。
重要なことは単なる事務ではできないことも多いでしょう。
このため親が元気で気力がまだ充実しているときが一番理想的でしょう。
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不動産コンサルタント・相続診断士
森本和彦